去年は出来なかったこと

せっかくだから、休憩の時間・移動の時間に文化的な生活をすることにしています。
メリハリが大事っていうね。
映画を観ながら腹筋をする、ストイックさ。笑

ぼくのバラ色の人生 [DVD]

ぼくのバラ色の人生 [DVD]

97年に作られた女の子になりたい男の子の映画。
ファンタジックにかつリアルに描かれています。
今でこそ、性同一性障害という言葉が広く知られるようになって、まわりも理解できるようになってきたけど、まだ97年くらいだと、そこらへんの認識も知識も今よりもずっと無かったんじゃないかと思う。そんな時代に、こういう映画が丁寧に作られていたのは、すごく良いことだなぁって思えた。
もう映画中盤から、男の子の葛藤が、見てるこっちまでほんとうに苦しくなってきて、目頭が熱くなりました。ありがち。
ジョルジュ・デュ・フレネの笑顔が可愛すぎました。いい映画でした。




太陽の塔

太陽の塔

今回も笑わせていただいた本。
なんでもないことを、ここまで表現できることがすごい。
私が言ったら1行で済んでしまうことを、この人はこんなに言葉を駆使して面白く言えることができるんだなぁ・・と。
表現だけでなくて、内容もまた面白かったです。
やっぱりなんだか冴えないカンジなのであろう主人公が、京都の町を舞台に繰り広げられるしょっぱい青春の記録。まったくもって甘くない。泣けてくるくらいにしょっぱく、滑稽で、なのに、不思議とこちらは元気になってくるという、奇妙なリポD的物語。わたしにとっては。


ハッと気付いて、今まで西進してきた御蔭通りを振り返ると、そこにならぶ街灯にも電飾がほどこされていることに気付いた。少し気を許したすきに宿敵に懐に飛び込まれたも同然であり、私は慄然とせざるを得なかった。
街を怪物が闊歩している……クリスマスという怪物が……。

高校時代に、シングルベル同盟でこの小説を読んでいたら、さぞかし共感したことであろう!心が凍りつきそうな現象とともに。笑