ポッケにしのばせ文庫本!
一度読んでみたいと思い続けて時は経ち。
終にようやく読んでみましたこの作品!
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/12/25
- メディア: 文庫
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ずっと前から気になって気になって、
でもなんだか癪で(よくわかりませんが、なんでか癪なのでした)、
読まずにいたこの本。
本屋さんふフラリと寄った際に文庫化されているのを発見し、
よし、これもなにかのご縁!読みましょうそうしましょう!という次第で読んでみたわけでございます。
電車の中の愛読書としてここ数日間はかかりっきりで愛読。
最初は、まどろっこしい独特な文体や、遠回りな表現、耳に慣れぬ古風な日本語にとっつきにくさというものを感じ、なかなか苦戦を強いられました。
日本近代文学離れをしている私ですからなおのこと!
うーん、読みづらい・・・
私には合わぬ作品なのかしらん;;
なーんて思っていたんだけれどもスットコドッコイ、
読んでいくうちに、スイスイヒョイヒョイ引きこまれていく私がおりましたとさ。
ニヤニヤもとい、ニコニコしながら読書しました。
中村祐介氏の描く表紙も可愛いです。
とにもかくにも、主人公が恋する相手である黒髪の乙女があまりに可愛らしくて、
わっひゃーーーーーーーーってかんじです。
天然とは罪なこと!恐ろしい子!
という感じもいたしますが、心ほくほくの1冊になりました。
なかば悪意無きストーカーと化する主人公であるところの“先輩”♂も、少しすごく滑稽でなのに一途で好感が持てる・・気がします。わたしはすきです。
巻末の、羽海野チカの解説モドキも楽しいです。
どこまでも暴走する己のロマンチック・エンジンをとどめようがなく、やがて私はあまりの恥ずかしさに鼻から血を噴いた。恥を知れ。しかるのち死ね。
法学部へ入ったところで、ふたたび彼女の噂を耳にした。緋鯉を背負った小柄な女性が、詭弁論部の主催する「ごはん原理主義者VSパン食連合」の討論会に紛れ込み、「ビスコを食べればよいのです!」と主張して、会場に一石を投じたという。